新緑が輝くこの季節、息栖神社では幸運を呼ぶとされる「招霊（オガタマ）の木」に花が咲き始めました。今回は、招霊の木の花と由来についてご紹介いたします。

招霊（オガタマ）の木

招霊（オガタマ）の木とは、幸運をもたらす精霊が宿るとされる大変縁起の良い樹木。毎年5月頃に、小さく可憐な花を咲かせます。天に向かって真っすぐに枝を伸ばす様子が、精霊を呼ぶと考えられ、古来より大切にされてきました。モクレン科の中で唯一の常緑樹で、神事にも多く用いられています。

有名な「天岩戸（あまのいわと）」のお話で、岩戸に閉じこもってしまった太陽神、天照大神（アマテラスオオミカミ）を外に誘い出すために舞を踊った女神アメノウズメが手に持っていた枝こそ、招霊（オガタマ）の木の枝であったと伝えられています。

お願い

息栖神社へ参拝される際は、以下の点にご留意をお願いいたします。

・参拝の際は感染拡大予防に注意し、密にならないようお気をつけください。
・現在、息栖神社では社務所の人数を減らして対応しております。
・招霊の木を折り取らないでください。

今までの日常が戻るまで、しばらくの辛抱の時間が続きます。実際に参拝される方にも、参拝を控えていらっしゃる方にも、全ての方に日々の幸せが届きますように。

（撮影／花ヶ崎拓也）

※記事は2020年5月現在の情報です。