2020年6月30日、息栖神社にて大祓 (夏越の祓)が粛々と行われました。
大祓 (夏越の祓)
毎年6月晦日(6月最後の日)に行われる神事。古くから更衣という風習があり、物理的な汚れも一掃するこの時期に、半年間でたまった穢れや厄を払い清め、後の半年間の無病息災を祈ります。
参道に設置された茅萱(チガヤ)で編んだ大きな輪(茅の輪)をくぐり、祈祷を行います。茅の輪をくぐることで、茅の輪に罪や穢れ、災厄が移されると考えられているそうです。
祈祷後は、常陸利根川に五色絹の吹き流しを立てた船を出し、7回半回り竹を割って川に投げ入れて、井戸・船・川の安全を願う儀式を行います。昔は神主が川に入って禊の儀式をしていましたが、現在では古式に則った儀式へと変化しています。
例年は禊の神事後に本殿前で餅撒きが行われ、多くの人々が集まりますが、今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、崇敬者の参加は中止するなど規模を縮小した上で神事のみ行いました。
(撮影/花ヶ崎拓也)