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【行方市】風になびく真っ白な帆 霞ケ浦の伝統「帆引き網漁」

ワカサギやシラウオの漁が盛んな霞ケ浦。
まだ夜の明けぬうちから湖へ出て、水中にトロールの網を落とす。夜のうちに水面近く上がっている魚を、経験と勘を働かせながら船を走らせ一網打尽。

かつて霞ケ浦では帆引き船による漁が主流で、明治期から昭和40年代まで霞ケ浦漁業の花形とされてきました。
帆の受ける風と、船の重力、そして、網にかかる水圧が絶妙なバランスをとって、安定した走行が出来るのだそうです。湖中に落とした網は、つり縄とだし縄によって立体的に開き魚を追い込みます。

しかし帆引き船は天候に左右され、安定した収入を得るには難しかったことは想像に難くありません。やがて霞ケ浦から「帆引き網漁」は姿を消します。

霞ケ浦を臨む行方市・土浦市・かすみがうら市は、この「帆引き網漁」の伝統を後世に伝えるため、また観光資源の一つとして、見学船を伴った「観光帆引き船」を運行しています。

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今回は行方市玉造の行方市観光物産館「こいこい」裏にある玉造桟橋から、観光帆引き船に伴走する見学船に乗船して、帆引き船の魅力に触れてきました。

観光帆引き船の操業は4人程度で行われますが、かつて漁を行っていた頃は夫婦二人での操業が多かったとのことです。

船体よりはるかに大きな帆が風を捉える様は、美しく圧巻!
行方市の観光帆引き船は9月5日(土)から12月6日(日)までの毎週土曜・日曜に、玉造と麻生の二か所で開催。事前予約が確実(※天候により操業できない場合あり)ですが、空きがあれば当日受付でも大丈夫です。

新型コロナウイルス感染症対策として、いくつか注意点がございます。

  • 行方市の操業については、茨城県内在住の方のみのご乗船となります。
  • 例年の半分の定員にて実施いたします。お早目のご予約をお願い致します。
  • 乗船前に検温を実施いたします。体調のすぐれない方の乗船はお断りする場合がございます。
  • マスク着用にてご乗船をお願い致します。

ご迷惑おかけいたしますが新型コロナウイルス感染拡大防止のため、何卒ご了承いただけますようお願い致します。

夕焼けに帆引き船が映える11月後半からは特に人気なので、ご予約はお早めに。

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行方市 観光帆引き船

期間 2020年9月5日(土)~12月6日(日)
   毎週土・日曜日
   ※麻生地区の9月操業は日曜日のみ

時刻 1回目 13:30 / 2回目 15:30

受付 (玉造)行方市観光物産館こいこい裏
    帆引き船事務所 
    受付時間 10:00~
   (麻生)天王崎観光交流センターコテラス
    受付時間 11:00~

料金 大人2,000円 小人1,000円
   ※未就学児無料

問合せ・ご予約 (一財)行方市開発公社
        TEL 0299-55-3927

◇詳細および、かすみがうら市・土浦市の操業案内については観光いばらきにてご確認ください。
     

(写真:Takuya Hanagasaki)

※記事は2020年9月現在の情報です。

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