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【神栖市】美しい海岸と松林を次の世代へ「第7回 白砂青松プロジェクト」取材レポート

令和3年3月7日(日)波崎豊ヶ浜海岸で「第7回 白砂青松再生プロジェクト」が行われました。
今回は新型コロナウイルス感染症対策として、6部制に時間を区切っての開催となりました。

「白砂青松(はくさせいしょう)再生プロジェクト」とは

先人達が守り、育ててきた緑豊かな松林。近年は松くい虫被害等によって、その姿は失われつつあります。神栖の素晴らしい松林をもう一度取り戻し、次世代へ伝えようと、神栖市美化運動推進連絡協議会が中心となり、2014年からこのプロジェクトは進められてました。矢田部サッカー場下の海岸や舎利浜、波崎豊ヶ浜海岸の松林に、毎年500人~700人の参加者がマツの苗木を植樹しています。

市内ひろく参加者を募集している植樹イベント。リピーターや企業での参加も多く(※今年はコロナ対策として団体の募集は無し)年々市民の意識の高まりを感じているそうです。
今回は地元の波崎一中と波崎高校の生徒さんたちが、部活単位で大勢参加してくれました。

この時もちょうど波崎高校JRC部の皆さんが植樹作業を行っていました。

用意されたマツの苗木は約2500本。植樹エリアに打たれた杭を目印に苗木を植えていきます。

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シャベルと苗木を手にすると、みなさん和やかに、そして一本一本ていねいに作業をすすめます。
子どもからは「(苗木が)ベタベタしてる~」と笑い声。

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小さなお子さんも頑張ってお手伝い。
まるで砂遊びのように、子どもたちも楽しんで参加していました。

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受付や誘導、植樹のサポートなど、たくさんのスタッフがイベントを支えます。
最後に残った苗は、スタッフの皆さんの手によってすべて植えられました。

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“松保護士”でもある、神栖市美化運動推進連絡協議会 事務局の安藤さんにお話を聞きました。

海岸沿いの松林は、飛砂や塩害被害から私たちの暮らしを守ってくれます。
乾いて養分の少ない土壌でも大きく育ち、塩害にも強く成長が早いマツは、防砂林にとても適しているんですね。

しかし、松くい虫や気象要因等によるマツの集団枯れが、この神栖でも20年くらい前から問題になっていました。
これまで薬剤の散布や枯れ松の伐倒を行ってきましたが、先人たちがしてきたように新しい苗木を植え続けることも大切だと考えています。

「20年、30年したら(私たち人間と同じように)マツの木も世代交代するんだよ」
そんな思いを次の世代へ伝え、子どもたちへの松林を守る教育につなげられたら思います。

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これらの活動が認められ、神栖市美化運動推進連絡協議会は「令和2年度 全国育樹活動コンクール」で林野庁長官賞を受賞。
海岸防災林の大切さを市民へ周知させるとともに、今後も海岸の植栽・整備に取り組んでいきます。

 
今回植えた小さな苗木は、5~7年で私たちの背丈くらいまで成長するそうです。
これからも松林と美しい海岸線を守っていきまたいですね。

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※記事は2021年3月現在の情報です。
※掲載画像についてのお問合せは「Locoty問合せ」までお願いします。

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