整理収納アドバイザーの、にしじゅんです。
10月、衣替えの時期ですね。今回は子ども服の収納について取り上げたいと思います。
子どもは、大人に比べてよく服を汚しますし、成長が早く毎年サイズが変わるような時期もあります。弟や妹用のお下がり分も保管しようと考えると、管理する服の量が膨大なことになってしまい、収納方法に悩む方も多いですよね。
そんな方におすすめしたいのが、服を「1軍」と「2軍」の二つに分ける方法です。
1軍は「今の時期に着る服」だけ
我が家では子どもたちに1つずつ、100円ショップなどでも売られているプラスチックカゴ(縦210×横290×深さ150)を用意しています。
このカゴに「1軍」の服を収納します。1軍の判断基準は「今の時期に着るのにふさわしい服」です。大きなカゴではないので、子ども服でも10枚程度しか入りません。
子どもたち自身が、このカゴから自分の着たい服を選んで着ています。このやり方なら、小さな子どもでも間違いなく「今の時期に着るのにふさわしい服」を選ぶことができます。
カゴには肌着やパンツ、靴下、外出時に着るアウター等は入れません。我が家では、肌着とパンツは洗面所に、靴下は(外出時に履くことが多いことから)マスクやハンカチと一緒に収納。コート等は玄関の壁面収納です。
2軍の服は「男女とサイズ」で分類
1軍以外の服は「2軍」という分類になります。
こちらは大人が管理します。できれば1軍の服がある部屋とは別の部屋で、深さや奥行のある衣装ケースや、高さのある衣装ダンスにしまいます。段ボール箱など、出し入れしにくい収納の形でも構いません。頻繁に出し入れするわけではないので、収納量を重視した形をおすすめします。
収納量があるとき、大切なのは「分類」です。量があればあるほど、目的のものが見つかりにくくなるためです。
子供服の分類の仕方は、子供服専門店が参考になります。「男女別」の分類と「サイズ別」の分類です。つまり、引き出しごとに「男・100」「女・ 100」「男・ 110」「女・ 110」とラベルを貼って、その分類通りに入れていくのです。
夏冬、長袖半袖、上下の分類をするのは、時間の余裕があるときで大丈夫。一番優先順位が高いのは「男女とサイズ」です。
この「1軍」「2軍」に分ける収納方法は、衣替えをぐんと楽にします。何せ「1軍の服を入れ替えるだけ」なので。
子どもの成長に合わせて、カゴを卒業してタンス・チェストを用意することもあって良いと思います。それでも、1軍の服を入れる引き出しを用意する習慣は変わりません。
学校の体操服やお気に入りの服など、徐々に子ども自身が管理する「1軍」服を増やしていきましょう。最終的にはその子の服の全てを自分で管理できる状態に、段階的に移行していくのが良いのではないでしょうか。
ちょっとしたひと手間で サイズ表記に悩まない
「この服は100サイズと書いてあるけど、実際は少し大きめなんだよなぁ」ということはありませんか?そんなときは、服に書いてあるサイズ表記を、油性ペンであなたが正しいと思うサイズに修正するのがオススメ。後々混乱しなくて済むようになりますし、将来それをお下がりでもらった人にも伝わる情報になります。
同様に「4T」「XXS」など見慣れないサイズ表記がありましたら、他の服と重ね合わせサイズの見当をつけて、分かりやすいサイズ表記に修正してください。服の整理をするたび、タグをみて首をかしげることはもう無くなります。
洗濯を繰り返してサイズ表記が薄く消えかかっているときも、ぜひ油性ペンで上書きしてください。
クッションカバーを使った収納ワザ
最後に、収納場所が足りなくてお困りの方へのアドバイスです。
中綿の入ったコートやジャケット、分厚いスノーウェアのような防寒着は、とてもかさばって困りものですよね。すぐに引き出しがいっぱいになってしまう上に、1年に数えるほどしか着ないものも。
実は、シーズンオフのものをクッションの中身として利用するアイデア商品が注目を集めています。クッションカバーの中に、羽毛布団や毛布、こたつ布団などを入れてしまうというものです。
それなら、布団と同じようにかさ張って困る防寒着や分厚いセーターを入れてしまっていいのでは…?
というわけで、実際にやってみました!
ちょうど夏用の冷感敷パッドをしまうタイミングだったので、こちらも。
今回ありあわせのクッションカバーを使いましたが、厚手のカバーなら中も透けませんし張り感も出ると思います。これで収納場所にゆとりができることを考えれば、大いにアリなのではないでしょうか。
収納機能を兼ねたおしゃれなクッションカバーもショッピングサイトで多く取り扱っているので、ぜひチェックしてみてください。
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「子育て、家事、仕事に忙しくて、後片付けをする時間がない」という方は多いです。私もかつて、そうでした。
でも、整理収納の知識があれば、準備や後片付けがスムーズにできる環境を作ることができます。子どもの成長に合わせて環境を用意してあげれば、子どもは自分で服を選んだり、オモチャを片づけたりできるようになっていくのです。
衣替えのこのタイミングで、衣類の見直しとともに、すぐに着るものが見つかる収納環境作りに挑戦してみてはいかがでしょうか。
(文:にしじゅん / 編集:Locoty)