Locotyコラム

卒業そして旅立ち、あの人に贈りたい「花言葉」

3月、卒業や転勤など、旅立ちのシーズンですね。
 
大好きな友達、大好きな先輩、大好きな学校との別れ。お世話になった方への感謝の思い。
“ありがとう”や“頑張れ!”、そして時には恋心を伝えるために、この時期は花を贈ることが多いと思います。あなたはどんな花を贈りますか?
 
◇スイートピー◇
ひらひらとした蝶が飛び立つような花姿はまさに“旅立ち”にぴったり。花言葉は「門出」「優しい思い出」。カラフルなスイートピーのブーケも素敵です。
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◇チューリップ◇
シンプルで愛らしい姿は、花束にしても一輪でも様になります。赤いチューリップの花言葉は「愛の告白」。憧れの先輩に赤いチューリップを渡して・・・なんて光景もあるかもしれませんね。
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◇カーネーション◇
“母の日”のイメージが強いカーネーションですが、開花期である3月に市場に多く出回ります。花言葉は「尊敬」。恩師に感謝の気持ちをこめて。
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◇ガーベラ◇
まっすぐに前を向くような花姿に元気をもらえるガーベラ。花言葉は「希望」「前進」。これから新しい環境へと旅立つ人にぴったりですね。
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「永遠の愛」?「実らぬ恋」?

 
「花言葉」は、花の色によって全く意味が違ってしまうものがあることをご存知でしょうか?例えば、上にもあげたチューリップには「思いやり」や「名声」といった花言葉がありますが、色別になると少し様変わりするようです。

 赤:愛の告白、永遠の愛
 ピンク:愛の芽生え
 紫:気高さ、不滅の愛
 黄色:実らぬ恋
 白:純真、失われた愛
 黒:私を忘れてください

(参考:『HORTI ホルティ』
 
とはいえ、贈りものをするのに一番大切なことは、相手を思う気持ち。もし贈る相手が黄色いチューリップが好きならば、素直に黄色を選んでも良いのではないでしょうか。
もちろん、言葉にできない想いを花言葉に託すのも素敵です。
 

「わたしを忘れないで」

 
花言葉と言えば、この花言葉も有名ですよね。勿忘草(ワスレナグサ)の花言葉、「わたしを忘れないで」。

別れの季節、どうか私のことを忘れないで・・・そんな思いをこの1センチにも満たない小さな花に託して。他にも「真実の友情」「真実の愛」といった意味もあります。
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“ワスレナグサ”は英名で“Forget-me-not”。「わたしを忘れないで」という花言葉もここからきています。
ではなぜ“Forget-me-not”という名前が付いたのでしょう。このような語源にまつわる伝説があります。

ある日、ドナウ川の岸辺をルドルフという名の騎士と、その恋人ベルタが歩いていました。ベルタはその急流の中に、ある花を見つけました。ルドルフはベルタのためにその花を摘もうと、流れに身を投じました。しかし流れはルドルフが思うよりも、ずっと激しいものでした。花に手が届いたものの、ルドルフの身体は急流に飲まれてしまいました。
もはや命は助からない、と悟ったルドルフは「僕を忘れないで!(Vergiss-mein-nicht!)」と叫び、手にした花を岸辺のベルタに投げて、流れに消えてしまいました。ベルタはその言葉通りにルドルフを生涯忘れず、この花=勿忘草を髪に飾り続けました。

(参考:『花咲マニアとアロマさん』
 
この花のドイツ名である「Vergissmeinnicht」を英訳したものが「Forget-me-not」なのです。日本では、1905年(明治38年)に植物学者の川上滝弥によって初めて「勿忘草・忘れな草」と訳されました。
 
この感傷的かつ情緒ある名前から、様々な歌のタイトルにもなった「勿忘草」。私は世代的に尾崎豊の「Forget-me-not」や中島みゆきの「忘れな草をもう一度」を思い浮かべます。
 
とても小ぶりな花である上に開花期もこれからなので、卒業シーズンに切り花として売っていることは稀です。「わたしを忘れないで」という想いは、そっと自分の胸にしまっておくのがいいのかもしれませんね。

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