みなさんは「東国三社詣り」に行かれたことはありますか?
鹿嶋市の鹿島神宮、神栖市の息栖神社、香取市の香取神宮の三社を巡る参拝を「東国三社詣り」といい、古くは江戸時代から伊勢神宮参拝(お伊勢参り)の帰り道に東国三社に立ち寄る習慣があったそうです。現在では、バスツアーが組まれるほど定番の参拝方法となっています。
私は今回が初めての「東国三社詣り」。東国三社の「みどころ」「御朱印」「お守り」を中心にご紹介していきます!
「東国三社詣り」へ出発する前に
☆順番
東国三社詣りは基本的に参拝順が自由なので、好きな順で回ることが可能です。
その中でも人気な順番は鹿島神宮を最初に参拝する順です。古くから旅の安全を祈願するため鹿島神宮に立ち寄っていたことや「鹿島立ち」という言葉から、東国三社詣りの無事を祈るという意味で、支所に参拝するんだそう。そのほかの香取・息栖に関しては特に言い伝え等もないので、お好きに選びましょう。
(今回は鹿嶋市に戻ってくるルートにしたため、息栖⇒香取⇒鹿嶋の順で巡りました。)
☆移動手段
一日で三社巡る場合は、断然”車”がオススメです。一日で巡らない場合は電車やバスを使っての参拝も可能です。
行きたいけど、車の運転や巡り方に不安のある方は観光ツアーも定期的に行われているのでオススメです。
☆その他
冬に参拝に行かれる方は防寒の徹底をお願いします。どの神社も森が広がり日差しがない場所はとても寒くなります。
鹿島神宮・香取神宮は境内が広く階段や坂もあるため、靴は歩きやすいスニーカーなどがオススメです。
それではLet’s Go!!
井戸をご神体とする「息栖神社」
☆息栖神社のご祭神
久那斗神(岐神)・・・除厄祝福の神・井戸の神
天鳥船神・・・交通守護の神
住吉三神・・・会場守護の神
☆見どころ
息栖神社は全国的にも数少ない、「井戸」をご神体とする神社です。その井戸は境内ではなく、一の鳥居の足元にあります。
この井戸のすぐ近くは利根川の河口部のため海水と淡水が混ざり合っているのですが、この井戸は清水が湧き出ているという不思議な場所で、日本三霊泉の一つとなっています。また、この井戸の底には土器の瓶があり、その姿は水の澄んだ晴れた日にしか見ることができないそうです。運試しと思って中を覗いてみてはいかがでしょうか?(残念ながら、私が行った日は少し曇っていて見えませんでした。。)
昔はこの井戸の水を飲んだ男女は結ばれる…なんて言い伝えもあったそうです。現在は残念ながら井戸の水を直接取ることはできませんが、境内の手水舎が同じ清水なので、こちらの水を汲んで持ち帰ることはできます。※直接飲まないよう、ご注意ください。
近寄るだけでパワーを受け取ることができるという「オガタマの木」は拝殿の手前にあります。
お正月などを避ければ、比較的人が少なく静かな息栖神社。整然と並ぶ灯篭や鳥居からまっすぐ伸びる参道は他の二社では味わうことができません。
☆御朱印
息栖神社の御朱印がコチラ⇩⇩
息栖神社 詳細情報
住所 茨城県神栖市息栖2882
時間 社務所 8:30~16:00
御朱印 9:00~15:30
駐車場 二の鳥居前に無料駐車場あり
※大型バス駐車可
問合せ TEL 0299-92-2300
HP こちら
全国の香取神社の総本社「香取神宮」
☆香取神宮のご祭神
経津主大神・・・開運の神・武道(勝運)の神・交通安全の神・海上守護の神
☆見どころ
境内を進むとまず見えてくるのが鳥居と朱色の総門。そして総門を超えると手水舎と楼門があります。周囲の木々が春は桜、秋は紅葉など色鮮やかに変わり、総門や楼門を美しく際立たせます。
拝殿の横にある三本の杉、実は下部を見ると1本の杉なのです!源頼義が「天下泰平、社頭御栄、子孫長久」の三祈願をしたところ三又に分かれたという大杉。真ん中の杉は中が空洞になっていて、入るとパワーがもらえるとのこと!
拝殿は2014年に大改修が行われました。迫力のある黒を基調とし、色鮮やかで細かな装飾が施された姿はなんとも美しく魅力的です。また、拝殿から本殿までぐるっと一周できるようになっており、本殿の周辺ではさらにパワーを感じることができることでしょう。
要石の場所は少々分かりづらいですが、パワーを頂きたい方は絶対立ち寄るべきパワースポットです。
「香取神宮と鹿島神宮の要石は地中でつながっている」「それぞれに地震を起こす大鯰を抑えている」など言い伝えがあります。実際見てみると地面に出ている部分は小さいのですが、掘っても掘っても全容は見ることができないほど大きいのだそう。
☆御朱印
香取神宮の御朱印がコチラ⇩⇩
香取神宮 詳細情報
住所 千葉県香取市香取1₋697
時間 授与所・御朱印受付 8:30~17:00
駐車場 無料駐車場多数あり
問合せ TEL 0478-57-3211
HP こちら
武神を守る神秘の森「鹿島神宮」
☆鹿島神宮のご祭神
武甕槌大神・・・勝利の神・武道の神
☆見どころ
鹿島神宮の拝殿は楼門をくぐり右手側、同じ神宮でも香取神宮とは違いさっぱりとしたイメージです。
注目は後方の本殿。ふと見たとき「日光東照宮に似てるなあ」と思ったのですが、実は東照宮を建てたことで有名な徳川秀忠が、東照宮の2年後に同じ方法で建造されたそうです。
拝殿を過ぎると奥宮や要石、御手洗池に向けて森の中の参道へ入っていきます。ここが奥参道・樹叢と呼ばれる森で、県指定天然記念物に認定されています。古くから鹿島神宮を守ってきた森で600種類もの植物が混ざり合っている不思議な森です。
鹿島神宮にあるたくさんの灯篭のなかで一つだけ、ハートの灯篭があります!ヒントは楼門前にある手水舎の近くです。実はこの灯篭、”ある理由”によってハート型になったのですが…理由は鹿島神宮ボランティアガイドさんに聞いてみてくださいね。「恋人ができる」とか「夫婦仲が良くなる」なんて噂も聞くこの灯篭、ぜひ見つけてください!
☆御朱印
鹿島神宮の御朱印はコチラ⇩⇩
鹿島神宮はこの他に「奥宮」の御朱印もあり、片方でも両方でも書いていただけます。
鹿島神宮 詳細情報
住所 茨城県鹿嶋市宮中2306₋1
時間 授与所・御朱印受付 8:30~16:30
駐車場 第一駐車場(鳥居脇)
普通車300円
第二駐車場(商工会館前)
平日 無料/土日祝繁忙期 有料
第三駐車場(鹿嶋市宮中1₋13)
正月・祭礼時のみ 有料
問合せ TEL 0299-82-1209
HP こちら
東国三社詣りのお守りと記念品
東国三社には三社巡ることで完成する「東国三社守り」があります。「霊験あらたかな東国三社の神々を巡拝することで御神徳を戴き、強い決断力と幸運を授かるよう祈念する」大願成就のお守りです。
三社を象徴する紋が入ったシールを、それぞれの神社の印に合わせ貼ることで完成します。
お守りと各神社のシールがコチラ⇩⇩
そして、御朱印を三社集めると記念品を頂けます。この記念品は、各神社によって異なるとのこと。今回は鹿島神宮を最後に参拝したので、鹿島神宮で「鹿が描かれた赤いシール」の記念品を頂きました。
東国三社詣り まとめ
初めて巡った「東国三社詣り」。今回は一日で三社巡ったのですが、ゆっくり回りたい場合は分けて巡ることをおすすめします。一日で巡る場合は、思いのほか時間がかかるので余裕のある日に行くことがオススメです。神社によって授与所などの受付時間が違いますので、出発時間や順番にはお気を付けください。
これから年の瀬を迎えます。一年の締めくくり、新年の始まりに合わせて「東国三社詣り」で身も心も清めてみてはいかがでしょうか?
※年末年始の交通情報や新年の祭事・イベントについては、それぞれのホームページをご覧ください。
※記事は2019年12月現在の情報です。
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