神栖市在住の整理収納アドバイザー『にしじゅん』です。
今年も梅雨のシーズンがやってきました。梅雨といえば湿気、湿気といえばカビですね。
その対策として定番なのが、白い粒状の固形物が入っている、置くタイプの除湿剤です。
クローゼットや押し入れ、下駄箱などの中に置いて使っている方も多いと思います。
上手に使えば、大切なバッグや靴、洋服などを守ってくれる除湿剤。とはいえ、除湿剤を置きっぱなしで忘れてしまうことも多く、何より中にたまった液を捨てる作業は結構面倒ですよね。
私は仕事でいろんな方のおうちを回りますが、だいたいの除湿剤はすでに満水、これ以上湿気を吸いませんよ、という状態のことが多いのです。
そこで今回は、除湿剤交換の効率的なやり方と、我が家で愛用している商品をご紹介したいと思います。
置き場所マップで 除湿剤を一気に交換!
まず、人間とは忘れる生き物です。除湿剤を家のどこに置いているかなんて、覚えていられません。
我が家では、簡単な間取り図に、除湿剤の位置を赤い丸で書きこんでいます。数カ月に1回、この置き場所マップを頼りに除湿剤を探します。
子どもたちにも「宝探ししよう!」と声をかければ、ゲーム感覚でお手伝いしてもらうこともできます。通称「宝の地図」と呼ぶこのマップは、お掃除用品のストックを入れる箱に入れて保管しています。
我が家では、すべての除湿剤を一斉に交換します。
まだ白い粒が残っていて「もう少し吸水しそうだな」と思われる除湿剤は、我が家で最も湿度の高いと思われるクローゼットに全て集めています。新品も1つ追加で置きますが、大抵その次の交換時期には完全に溶けているので、これで心置きなく捨てられるようになります。
一斉に全ての除湿剤を交換することは、ひとつひとつ除湿剤をチェックして交換時期を見極めて入れ替えることに比べれば、圧倒的に効率的です。交換のし忘れも防げますし、時短にもなります。
なお、マップにはゴキブリ忌避剤の置き場所も書きこんでおきます。我が家では1年に1回交換するタイプを使っていますが、これも除湿剤のついでに新しいものに交換しています。
除湿剤は中身入れ替えタイプが便利!
プラスチック製のタンク型が一番安価で一般的なのは分かっているのですが、上に貼ってある紙を剥がしたり、ハサミでチョキチョキと切り取ったりするのが面倒なんですよね。プラスチックは資源としてリサイクルに出したいので、洗って、干して、重ねて袋に入れて・・・なかなか手間がかかります。
そこで我が家では、使い捨てのタンク型の使用をやめて、エステーの「ドライペット コンパクト」という商品を使っています。
袋に入っている白い粒状の固形物を入れ替えて、外側のプラスチックケースは何度も同じものを使えるというエコな商品です。
溜まった液(塩化カルシウム水溶液)の捨て方は、とってもカンタン。袋の端をハサミで切って流すだけ。※塩化カルシウム水溶液はアルカリ性なので、水で流しながら捨てるようにしてください。
今までの、タンク型除湿剤を廃棄するときの手間はなんだったんだ?と思うくらいカンタンです。捨てるゴミの量も非常に少なくて感激してしまいます。
プラスチックごみの削減を目指すのなら、レジ袋を有料化するより、日本中の全てのタンク型除湿剤を中身交換タイプに変える方が、よっぽど効果があるように思えてしまうのは私だけでしょうか。
なお、我が家では外側のプラスチックケースに、「ベッド下」「台所コンロ」などの設置場所を書いたマスキングテープを貼っています。
こうすれば、どこにどれを入れればいいのか、一目瞭然というわけです。
また、中身の薬剤の袋にも、交換年月を書いたものを貼ります。うっかり交換を忘れていたときに、除湿剤の前回交換時期を見て「あ!3か月過ぎたのに交換し忘れてる!」と思い出すための工夫です。
ひとつネックなのは、お値段でしょうか。 3個セットのタンク型が130円~150円で売られているのに対して、ドライペットコンパクト詰め替え3個セットは200円~250円。
私は手間が大幅に省略できることと、湿気でカビてしまうバッグや靴の値段を考えたら、迷わず詰め替えタイプを選びます。
除湿剤の交換が面倒で乗り気になれない方、少しでも家事の手間を減らして時間を有効に使いたい方に、ぜひおすすめしたい商品です。
エステー「ドライペット」公式サイト
https://drypet.st-c.co.jp/
なお、最後になりましたが、押し入れやクローゼット、下駄箱などは「中に物を詰め込みすぎない」「たまに扉を開けて換気する」「電動除湿機を使う」「扇風機の風を当てる」などの方法も、湿気とカビ対策には有効です。
カビは一度生えてしまうと完全に除去するのは難しいと言われています。カビたものをクリーニングに出すのは高額ですし、人の健康にも悪影響を及ぼします。
大事になってしまう前に予防措置をとり、大切な生活環境を守っていきましょう。
(文:にしじゅん / 編集:Locoty)