夏も後半ですね。今年はカラッと晴れた夏らしい天気!という日が少なく感じましたが、どんな夏を過ごしましたか?夏の季節になると、神栖市は県外から訪れる人で賑わいます。海水浴場があるのもひとつの魅力ですね。そんな海水浴場では、水辺で安全に楽しく過ごせるようライフセーバーのみなさんが海水浴期間中に常駐しています。みなさん、実は大学生なんですね。都内のいろんな大学から地域クラブに所属されており、各エリアに配属されるそうです。
今回お話を伺ったのは日川浜海水浴場で活動されてる波崎ライフセービングクラブの皆さん。明るく笑顔で迎えてくれました。普段なかなか聞くことのないお話を聞いてきましたよ。
ーーー ライフセーバーの活動は主にどんなことをしていますか?
Answer
夏の海水浴シーズンは住み込みで滞在し、「水辺の事故を未然に防ぐ」をモットーに海水浴に遊びに来た方が安全に楽しく過ごせるよう活動しています。また、オフシーズンは2週間に1度、波崎に来て救助訓練などをしています。あまり知られていないかもしれませんが、毎年9月にはライフセービングの全国大会があるんです。それを目標にやってるメンバーも多いですよ。
ーーー 年間通して活動しているんですね!いろんなクラブや部活動がある中、ライフセービングを選んだのはどうしてですか?
Answerー①
そうですね。僕の場合は競泳をしていたので、その泳力を活かしたいと思ったのがきっかけです。自分がしてきたことプラスαが人の役に立つことに繋がるという点がライフセーバーでした。
Answerー②
僕は知り合いの先輩がライフセーバーをしていて魅力を感じましたね。
ーーー なるほど。それではライフセーバーをしていて、よかったことなど魅力を教えて下さい。
Answerー①
海を身近に感じられるところですね!また無事故で終われると達成感があります。
Answerー②
やはり「ありがとう」と言われると嬉しいです!
Answerー③
私はどんな状況にも冷静に対処することができるようになったと思います。また、自分を客観的にみる、といいますか、全体から物事を捉えられるようにもなりました。人として成長出来ると思います。
ーーー では逆に大変だな、と思うことはどんなことですか?
Answerー①
気を張っている時間が長いときです。
Answerー②
私は今年1年目なので、全てが大変に感じます(笑)
Answerー③
コミュニケーションの取り方ですかね。お客さんに海辺でのルールを説明したり、注意を促したりするときなど、事故を未然に防ぐ、ということで「声かけ」もたくさんするのですが、耳を傾けてくれる方ばかりではないので接し方や話し方など苦戦してるメンバーもいます。
ーーー そうですよね。海での安全を守るライフセーバーは、地域で言ったら「警察官」のイメージのようなところもある気がしますが…
Answer
そうですね。“監視”というイメージが強いからかと思いますが「楽しんでもらう」ということも意識してまして、たくさんイベントも考えているんです。
こんなこともやってるんだーって知ってもらいたいですね!
ーーー あっ!以前、紙芝居をやっているのをみたことがあります!天候が悪い日も遊びに来る人はいるんですか?
Answer
はい。ゼロということはないですね。遊泳禁止になったりすると、海には入れないので、貝殻に番号を書いたりして宝探しのような遊びをしたり、ビーチボールの貸し出しとかもしてます。
ーーー遊泳禁止だと全く海には入れないのでしょうか?
Answer
そのときの状況にもよりますが、スネまで入れるときもありますし、海には近づかないというときもあります。
ーーー 女性のライフセーバーのみなさんにお聞きします。私は監視や救助となると男性のイメージが強いように感じるのですが、そういった部分で何か意識してることはありますか?
Answer
そうですね。女性といっても1ライフセーバーには変わりないので自分のいるポジションから、そこでの役割を果たせないときには力不足を感じます。一人ひとり得意のスキルを持って、取り組む努力は女の子たちみんなしてると思います。
あとは、海水浴をしに来た方に声をかけるということでも、ライフセーバーが男と女では、話を聞き入れてもらえるところ、そうでなかったりします。なので、うまくコミュニケーションをとれるようにしたいです。
ーーー それでは最後に、また来年に海水浴に行こう!と思ってる方々に何か一言あればお願いします。
Answer
どんどん遊びに来ていただいて、海の魅力をたくさん味わってもらいたいです。何かありましたら、気軽に声をかけてください!
千葉からサッカーの合宿で来ていたクラブチームの皆さんが、帰り際に揃って元気いっぱいにごあいさつ。
今回お話を伺って、ライフセーバーの活動や海での役割、そしてそれぞれの思いを聞くことができました。海辺での活動としては、溺れてる人を助けるという救助活動そのものを主としているわけではなく、事故を未然に防ぐことに重点を置いていることがわかりました。そして基本的な任務である監視以外に、海で楽しく遊んでもらうということもライフセーバーの大切な役割の一つだったんですね。
神栖の海水浴場の安全を守ってくれた「波崎ライフセービングクラブ」の皆さん。ありがとうございました。来月(9月)に行われる全日本選手権、頑張って下さい!応援しています。
【波崎ライフセービングクラブ】
ホームページ http://hasaki-slsc.com