午後４時。
夕飯の献立に頭を悩ます主婦たちが動き出す。
今夜のメインは決まっている。財布を片手に車に乗り込む。
神栖は車社会だ、惣菜ひとつ買うにも車で行くのだ。

駐車場が狭い。
そりゃそうだ、ここは大型スーパーではない。小さなお肉屋さんだもの。
既に先客がいて、私のミニバンを停められるスペースなど無い。レンガ通りを２往復する。まだ駐車場は空かない。

駐車場は狭い。それが何だというのだ。
越えられない壁は無い。停められない駐車場は無い。夕飯の支度に手抜きを決意した主婦の意志は固いのである！
通りを数分ウロチョロした後、私はハンドルを切り、そしてエンジンを止めた。

今夜は克己屋の『牛すじ大根』

家庭用の大きいお鍋で何時間もかけて煮込んだ、おばちゃんの愛情いっぱい牛すじ大根。
やさしい甘さが染みこんだ大根に、笑顔で食べる子らの顔が浮かぶ。

お惣菜は手抜きではなく母の愛なのよ。だって美味しい方が良いじゃない。

手間はかからず、且つ美味しい。私が作るより、断然美味しい。

牛すじ大根を手に取ると、ショーケースの中のキツネ色に目を奪われる。

「すみません、あと野菜コロッケ４つください」
「はい、野菜ね～」

とっても愛想の良いおじちゃんだ。こんなやりとりだけでも財布の紐ゆるゆる。

「あ、唐揚げ５個とマカロニサラダも」
「はい、５個とマカロニね～」

今夜の食卓は大克己屋祭りだ。

お惣菜はみんなの強い味方。
パパもママもおじいちゃんもおばあちゃんも、そう若者だって！
今夜のおかずは何にする？
そうだ、お惣菜を買いに行こう。
できれば、自転車で。

【克己屋精肉店平泉店の詳細情報】

■関連ページ：【神栖市】克己屋精肉店/平泉店

 
※記事は2017年4月現在の情報です。